混沌の闇に誘われし旅人の手記

うちのこおんりィエエエエエエエエアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああアアアアアアアアアッハアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!?!??!!?

【企画】TSW

 この物語はまだ空白だ。何故ならば、今から君が紡いでゆくからだ。

 これまでの物語のその先に、君たちの未来は待っている。

 これは、君たちが、僕たちが、紡いでゆく物語。



 まとめをリニューアルしただけです。まったく変わりません。何卒。

◇概要
 剣や魔法の王道ファンタジーな世界が舞台です。また広い世界には様々な国があり、様々な種族がいます。
 まあ要するに王道RPGみたいなキャラで妄想したりわいわいしようねって企画です。基本的に何やってもいいです。

◇属性について
 炎、風、水、土、光、闇があり、炎→風→水→土→炎、光⇔闇で相反する相性。
 といってもそんなに深く考えなくていいです。イメージと直感で決めましょう。また髪や目の色に迷ったときは属性っぽい色にしてみるのもいいですね。
 一部の村などでは、属性に対応した加護の石を持たせる習慣があります。

◇用語とか(随時追加。たぶん)
・冒険者
 主に、旅をしながらギルド管理局から出されるクエストとミッションをこなして生計を立てる人々のことを指す。一攫千金を夢見るハンターから亡命中の王族までいろんな人がいる。
・ギルド管理局
 冒険者たちと、それらが所属するギルドを束ねる機関。以前はギルド同士の衝突や抗争が絶えなかったが、管理局の長が変わってからはめっきり減ったという。
 クエストやミッションの管理をするのもここ。
・冒険者ギルド
 いくつかの冒険者パーティが情報の共有などのため集い、そして生まれたと言われる、いわば冒険者の集まり。2〜4人の少数精鋭ギルドから20人以上の巨大ギルドまで規模や方向性は様々。
・クエストとミッション
 どちらもギルド管理局から出される依頼のこと。
クエストは民間人や他の冒険者から出される依頼で、人探しや素材集めなど多岐にわたる。
 ミッションは、管理局の長から出される正式な依頼。暴走モンスターの討伐などが9割を占める。
・マギウスアカデミー
魔法の国の中心に存在する学園。魔法について学び、研究するための建物で、無論国はここに一番力を注いでいる。

◇国
・王国『ソルテリッジ』
長い歴史と豊かさを持つ、世界で一番大きな国。双璧とよばれる2人の騎士団長がいる。
獣人、竜人、妖精、人間など様々な種族が共生している。

・砂漠の国『サラトル』
とても乾燥した地域で、国一帯に砂漠が広がっているが、ところどころにオアシスがある。
また、広い街には商人やキャラバンが数多く集う。

・夜の国『アイヴォン』
一日中太陽の昇らない不思議な国。神秘的な美しさから旅人たちもよく集う。
年に一度だけ太陽が昇る日があり、その日は国中が喜び、歌い踊る祭りとなる。

・魔法の国『レトナーク』
魔法技術がどこよりも発達した国で、多くの魔術師や魔法学者たちがここで暮らす。世界で唯一の魔法学校が存在する。
また、三人の天才魔導師と呼ばれる者たちがいるが、全員変わり者だという。

・屍人の国『グルテリス』
いつも薄暗くどこか靄がかった不気味な国。あちこちに墓場や教会があり、あまり人気がなく閑散としている。
謎多き、アンデッドと呼ばれる生命力の高い種族が住む。

・戦の国『ベルカーン』
国の中心に大きな闘技場のある国で、力を求める冒険者も数多く集う。
権力の格差が激しくかなり治安が悪いようで、盗賊や浮浪者なども多い。

・自然の国『メーヌ』
花と森に囲まれた、神秘的な国。エルフや妖精たちが多く暮らす。
昔はもっと閉鎖的で、他の国に妖精やエルフが住むことは稀だったが、冒険者たちを中心に外との交流が増えているようだ。

・大和の国『ハクヒ』
他国との交流が盛んではないため、独自の文化が根付いた国。国の中でさらに領に分かれている。
「巫女姫さま」と呼ばれる人物が神託により政治を行っているとのことだが、彼女の姿を見た者はいないと言われている。

・空の国『シュテルン』
空に浮かぶ島国。翼を持つ天族と呼ばれる種族が住む。
様々な良くない言い伝えにより地上の者との交流は禁じられていたが、少しずつ開放的な国風に変わりつつある。

・機械の国『ディカーテ』
機械やロボットたちと共生する異端の国。研究者や科学者が多く暮らし、また街一帯が学都となっている場所もある。
魔法の国の技術と機械を合わせた「魔導機械」なるものが注目を集めている。

・時計の国『ロッカーラ』
大きな時計塔を中心に廻る国。精密なカラクリ人形や時計を手掛ける職人たちがおり、彼らの技術を求めて国外からもたくさんの人が訪れる。
アンティークな街並みも一部には人気がある。

・夏の国『ニーシェル』
周りを海に囲まれた、常夏の島国。港町は毎日商人や漁師たちで賑わっている。
海が美しくリゾートとしても人気が高い。また、海辺で人魚の影を見た者は幸せになれるという伝説がある。

・冬の国『ティオール』
夏の国とは対照的に、一年中雪に覆われた国。氷と雪に覆われたその向こうを夢見て、旅人になる者もいる。
凍った海を砕くモンスターの力を借りた、唯一の港町が存在する。

・深海の国『マーレストゥ』
夏の国の海底に広がる神秘の王国。人魚たちが住む地だが、脚を尾ひれに変えるのはふつう海に出るときのみで、国の中では歩く事もでき息を吸うこともできる。
転覆した船の乗員がよく沈んでくる。

・竜の国『ルガランズ』
竜人と呼ばれる種族が暮らす、国というより集落。強靭な力と知恵を持った竜人だからこそ住めるような過酷な環境。
深い谷の底には伝説の竜がいるとか、黄泉の国へ繋がっているとかいう噂があるが、確かめに行った者などはいない。

・おもちゃの国『メティアル』
オートマタ、と呼ばれる体の一部がおもちゃで出来た住人たちの国。オートマタは子供のような姿のまま一生を終えるものも多い。
オートマタは非常に友好的な傾向にある種族だが、その実謎が多く国の成立にも多くの説がある。

・お菓子の国『セルレティア』
国全体が、住居や歩道、果ては空に至るまでお菓子でできた国。さすがに住居とかは食べられない。
この国の人々は他国の人間たちとそう変わりないが、お菓子だけ食べていても健康を害することはない。

・雨の国『ロシーオ』
常に空に雨雲のかかった国。太陽に当たらずとも成長できる植物がそこかしこに生えているため、自然豊かな国である。
土の下には雨水を養分にするモンスターが沢山いて、そのため雨が降っても氾濫することがない。

・密林の国『セルバ』
一年を通して熱く湿度の高い国。また、そんな環境で形成された広大なジャングルで人々が暮らしている。
とても厳しい環境で、しばしばモンスターが暴れ回り地形が変わる。

・神獣の国『ヤンシェン』
多くの伝説を持つ神秘の国。華やかな都という雰囲気の街もあれば、竜の国にすら劣らない岩山が連なる場所もある。
岩山には幸運をもたらす神獣が住むという噂もあり、旅人を惹きつける何かがあるが環境が厳しく、砂塵で視界も良くはない。

・小国群
いつ消えるとも知れない、儚く小さな国々が乱立する地域がある。日々、融合したり独立したりと、昨日描いた地図さえも当てにならない場所。
単なる不運で滅びようと、それに抗う事もままならない、そんな国ばかりである。

時の国

◇クライド・アステローダ
男、19歳
世界を気儘に旅して回る旅人。ここに来る前にも様々な国を渡り歩いて来た。異国のことをたまに話してくれるので、子どもたちには人気。
やや自己中心的で、束縛を嫌う。ヘコみやすいが立ち直りも早く、ころころ表情が変わる。嘘がつけない性格で、年齢の割に脳内が子供っぽい。

「ま、頭のお堅いオッサンどもにはわかんねーよな」

◇フィオ
女、16歳
数年前に病で家族を失くしてから、ゴミ捨て場にある機材を拾ったり手入れしたりしてひっそり生きてきた少女。だが最近才能が開花し、修理屋を営むようにもなった。
人懐っこいが口下手で、話す時は身振り手振りが多い。表情筋が硬く笑顔が下手くそ。なので腕は確かだが店にはあまり人が来ない。

「またきて……まってる……!」

◇ルカリア・レ・アルキス
女、15歳
知り合いのアトリエに入り浸った結果、職人になった。良家の出身だが、それを鼻に掛けるようなことはない。
新しい物好きで奇想天外なことばかり思いつくため、周囲には理解されないことも多々あるが、本人は全く気にしていないよう。
誰に対しても分け隔てない態度だが、自分の知らないことを教えてくれる旅人には特に積極的。

「チビじゃなくてルカだよー!」

◇ルビリオ・ベルツ
男、24歳
繊細で精巧な作品を創り上げる若い職人。風の噂としてその腕は一部に広まっているようだが、実は本人は非常に人見知りで引っ込み思案。
いつもおどおどびくびくとした態度で頼り甲斐がなさそうだが、物作りをする時の横顔はいつもの自信のなさを感じさせないほどに真剣。
自分に自信がなく褒められても即座に否定するが、自身の作品にはそれなり自信があるよう。矛盾といえばそう。

「ひ、ぇ、…ぁ、はい、それ…ぼくが…作りました…」

時には視界を開いて


 少しくらいなら問題ないだろう。そう思いつつも躊躇いながら、僕は目を開けた。
 少しの空白、その先には、あどけなく無防備な顔で眠る兄さんがいる。
 規則正しい寝息と、それに呼応して静かに上下する肩。頰に張り付き、揺れる緑の葉。固く閉じられた瞼と、それを包むように生える薄い色の睫毛。
 綺麗で、かわいくて、愛おしくて、いつまでも眺めていたかった。こんな感情さえ抱いてしまう自分には呆れるほどだ。
 神様が許してくれるなら、手を取って抱きしめたい。誰より大切な兄さんが、こんなにも近くにいるのに、だからこそ触れることは許されないんだ。
 忌まわしいこの指を見つめて、また視界を黒に戻す。いつか君の温度を、この指で感じることができるのかな。

おやすみなさい、ベル兄さん。また明日。


※病んでません

囚人と看守

◆ジャニス・ティアグル
25歳、男()
いつも笑顔を絶やさない、明るい性格の看守。世話焼きで相談や話を聞くのが好き。
いつも女口調のオネエさん。頼まれれば男口調でも話してくれる。
優しいが一方で気まぐれで、テンションや態度の起伏が激しい。

「おねーさんが悩みを聞いてあげるわよん♪」

◆カミル・パヴロフスカー
17歳、男
監獄ガルゲンの副所長。生真面目で短気な性格。囚人たちが酷く扱われることを快く思ってはいないが、その一方で看守長に心酔している面がある。
妹のラドミラにはどうにも逆らえないようだ。

「如何なものかと思うぞ」

◆ラドミラ・パヴロフスカー
17歳、女
カミルの自称補佐。といいつつ付いて回り喋るだけ。この場に不釣り合いなほど元気のいい少女。
しかし、夜中になると人目のない場所で無差別に囚人たちに暴力を振るう。カミルには内緒にしている。

「ほら、うちの坊っちゃまがダメって言ってるからさぁ〜」

◆アンゼリカ・ファルジア
24歳、女
「ごめんなさい」が口癖のひどく気弱な囚人。自己主張することもほとんどなく、何をされても怒りもしない。
連続猟奇殺人の共犯として捕まったが、人の死体を間近で見たショックなどからか記憶が抜け落ちている。

「ごめんなさい、私……」

◆ローレンス・ムーアクロフト
19歳、男
いつも笑顔の、幼さの残る顔立ちの青年。しかし少しでも気になった人はとりあえず犯すクズ野郎。
詐欺、殺人、その他諸々数え切れないほどの犯罪を繰り返しようやく捕まった。今は今で楽しいようだ。

「ほらほら、油断しちゃった?」

◆陽世乃(ヒヨノ)・デフェンテ
27歳、女
気怠げな医者。興味のない事に対する記憶力がまったく無い。テンションが低く、溜息をよくつく。
拳銃型の注射器で初対面の人を脅かすのが好き。ちなみにハーフではない。

「……はぁ」

サンストキャラ

◆ミュル
獣人、男
小鳥の獣人。良く言えば純真、悪く言えばアホの子。騙されやすい、言いくるめられやすい。食べれるかは不明。

「からあげじゃありません!」

◆吟
妖怪、男
鬼人の青年。見かけや種族とは裏腹に、穏やかで天然。角から植物が伸びるので、定期的に切る必要がある。ルレ宅ヒノエちゃんと恋人。

「いいものですねぇ……」

ネリネル・ラヴァン
人間、女
森のメルヘンヒッキー。薬を作って暮らす魔女。喋り方が特徴的なため、稀に理解されない。そよか宅レギアちゃんとは友人。

「はろはろー?お風邪ー?がってん!」

◆イシュタム
神、男
亡者を冥府へと送る神。の見習い。物凄いネガティヴ思考で、すぐ死のうとする。従者天使はルレ宅リューシャちゃん。リューちゃんと呼ぶ。

「やっぱり僕ってダメな子……」

◆チェンディ
竜人、女
甘い物やお喋り、お洒落が好きな今時の女子。熱しやすく冷めやすい、気まぐれ。恋愛小説のような恋に憧れている。小さな火の玉を吹ける。

「やっぱり楽しまなきゃー!」

◆ルーン
天使、女
素直じゃない性格の天使。本来は心配性でお節介だが、変に捻くれている。混血で、頭に角がある。ユエ宅シャドウさんに従者として仕えている。

「ふんっ、馬鹿みたい」

◆チリア
エルフ、女
大人しいエルフの少女。かなりの長寿で、昔から森の古書店を一人で営んでいる。本を操る魔法が使えるので、物凄い量の本があっても安心。ルレ宅フレジェくんが好き。

「ボク、とても楽しいの」

◆エルバート
天使、男
生真面目で鈍感な少年。あれこれ言って叱ったりはするも、主君には忠実。堕ちる前のルキフに仕えていた。ルレ宅ユリス様に仕えることになった。不本意らしい。

「何言ってるんですか。まったく……」

◆ルキフ
天使、女
快楽主義と煩悩の塊のような堕天使。その性格ゆえに堕ちる前は従者を持てるほど高位の天使であった。エルバートがユリス様に仕えていることは、ルキフ公認。

「あら、それって楽しそうじゃない?」

◆楸
獣人、性別不明(男寄り)
化ける能力だけは天下一品の狸。出会う度に姿が違うため、自分が何だったかたまに思い出せなくなる。ルレ宅レノンさんと仲がいいようだ。

「今日は何になろうかなーっと」

◆ヤオ
妖怪、女
三本の尾を持つ白狐。吟とヒノエさんの住む神社に突然現れ住み着いた。式札を操って遊んだり、二人と話すのが好き。

「じっちゃ、ばっちゃ、あそぼ!」

◆タフィー
キメラ、男
兎の耳と巨大な羽を持つ。研究所にいた頃仲の良かった数人と一緒にレストランを開いている。
最近は店の裏でやってる畑が楽しいらしい。
「また来てねー!」

灼けた村と雨の話

 灼け朽ち、虫の息遣いさえもなく静まり返っていたその小さな村に、今は雨音が響いていた。
 雨の音は、嫌いじゃない。むしろ、屋根や壁を打ち付けて、流れ落ちていく水の音はなかなかに風情があり、落ち着くものである。
 とはいえ、もうこの村には打ち付ける屋根も壁もほとんど残っていない。雨が打ち付けていたのは、血に濡れた私の身体だった。
「……、寒い……」
 冷たい雨は、想像以上に人体の熱を奪う。湿った地面に刃こぼれした剣を打ち捨てて、雨に濡れた冷たい肩に触れる。手の熱が余計に熱く感じて、心地よくさえ思う。
 おそらく、先程斬ったやつで最後なのだろう。この村には私以外の生命はもはや存在していない。木と、人間と、たくさんの物が焼け、焦げ臭い臭いが、死の生臭い臭いがまだ満ちている。けれど、雨に冷やされたせいか、不思議と心は穏やかだった。雨は私にこびりついた血も、罪も、洗い流してくれるんだ。
「……。」
 痛い、のか。そうか。
 冷静さを欠いていれば、自分のことさえ気が回らなくなるものである。
 戦いの中で負った、無数の傷に今更気がつき、それでも、無数の屍と、焼け焦げてもはやなんだったのかさえ分からない黒の塊しかここにはないことを思い出し、歩き出そうとした脚をその場に留めた。
 如何したものか。
 ふと見れば、雨は弱まり、灰色の雲の隙間からは明るく白い光が漏れ出していた。
 優しい光の前に、襲い来る倦怠感、疲労感。私がそのまま眠りに落ちたのは、それから間もないことであった。


「目、覚めた?」
 目を覚ました私が最初に耳にしたのは、淡白な低い男の声だった。
「……」
 相変わらず鈍い痛みはあるが、動くだけで身に障るような傷ではない。おもむろに起き上がって、辺りを見渡す。私のすぐ横に、男はいた。
 最初に受けた男の印象は、清潔感があり、端麗。けれど、直後に沸き上がる疑問。
「……お前は、誰。」
「ショウ。隣村で眠っていた君を拾ってきたのが彼女だ。」
 ショウ、そう名乗った男が向ける視線の先には、 幼い少女が居た。
 いや、よく見れば耳が尖っており、目も人間の少女に比べ不自然に大きい。亜人族の少女は、ぺこりと此方にお辞儀をした。
「びっくりしました。村に入ったらドラゴンさえもいなくて、あなたが一人。」
「……どらごん。」
 抜けていた記憶が、徐々に形成されていく。旅の途中立ち寄った村にドラゴンの群れが来襲し、村を人を、残らず焼き払っていった。そのドラゴンの群れを、私が残らず狩って、そのまま眠りについたのだった。
「ドラゴンが、あの村に来たことは知っている。だが、奴らは」
「私が、殺した」
「……やはりか……」
 眉をひそめ、今一度私を見やるショウ。
「あまり動くな、傷に障るぞ。」
「大丈夫だよ」
 布団から這い出し、寝ていた身体を慣らすべく足早に去る。
「アイツ……」
 呟くとショウは、重く溜息をつく。
「ミオン、あの子のこと、頼んでいいか。」
「は、はいっ、わかりました!」
 二人のやりとりを黙って見ていた亜人、ミオンにそう告げ、ミオンが少女の後を追うのをショウは見ていた。
「……竜狩りの牙、ね」
 その独り言は、誰の耳にも届くことはなかった。

ネトリア

◇レイ
1年、カランクル
元気が取り柄な獣人。脳筋だが、奇襲などのずる賢い戦い方が得意のよう。ネコ科の習性なのか、動くものに敏感。
幼少期は友達と遊ばなかったことが大きな原因となり、力加減ができなくなってしまった。

「うがー!オレはライオンだってばー!」

◇ライカ
2年、アスタル
世界各地を旅して回っていた、マンドラゴラ族の少女。元気で素直だが、相手の心にずかずか入り込む悪癖がある。うるさい。
よく庭に植わっており、引っこ抜かれると叫ぶ。頭の葉っぱは薬になる。

「ねえねえ、遊んで欲しいんだよ!」

◇ファラーシャ
教師。永遠の17歳。おっとりした優しい性格と、その見た目で生徒に間違われることもよくある。「生きていれば大抵のことはなんとかなるものよ」が口癖。
治癒魔法を使えるが、本気で怒ると武器を召喚して振り回す。

「ラーシャちゃんって呼んでね〜」

◇ユク・エルド・ロエナ
4年、ミズルド
彼のいた組織のボスであり、崇拝していた「教皇様」という人物の死により、希望もなく彷徨っていたところ流れ着く。
ある程度食べなくても死なないので食べない。よく校舎内で行き倒れている。

「構うなって言ってるだろ」

◇リタ
1年、ペンズデル
なんの変哲もないただの夢食いバク。夜行性で、夜に起きてみんなの夢を齧っていく。
本人もまた半分ユメでできているような存在で、存在は認識できるが印象に残りづらい。ユメを食べられることを除いてはただの電波だが無害。

「きらきらしてるの。どんな味、なんだろう」

◇クリーズ
3年、アスタル
災厄を見る力を持つが、だんだん気味悪がられるようになりひどい目にあった。それから、他人のために二度と力を使うまいと心に決めている。
無愛想で大人しい。見た目は幼いが、悪魔と契約したことにより成長が止まっているだけであり、御年16歳。

「……何なの?」

◇長渕雪音
2年、ペンズデル
現代日本出身、ごく普通の女子高生。一人っ子だが両親が共働きで、よく祖母に預けられていたためかなりのおばあちゃんっ子。
絵が趣味で、よくスケッチブック片手に外をうろついているのを見かけられる。

「あ…君も描く?」

◇リオナ
4年、アスタル
大怪我をしていたところを救われ、学園長の養子となっている。
脚はこの世界に来た時点で既になく、喉に大きな傷があるため声が出せない。
ユクとは何かしら、過去の因縁があるらしい。

「…?」

◇デュドリック・ヴィエール
教師。生真面目で堅物の元騎士。かつて仕えていた、仲の良かった今は無い国の王族の子供に「生きて」と言われたために、騎士の誇りを捨てて逃げてきた過去を持つ。
常に後悔と自責の念に苛まれており、無意識に自己犠牲的な行動をとりがち。

「すまない、次こそは」

◇ロアール
1年、ミズルド
こう見えて魔王様。制御できない強すぎる力を封じたところ、子供の姿になってしまった。自分が子供になったことは自覚しているが、好奇心が以前より旺盛になったり、少し精神の方も子供っぽくなったことはおそらく自覚していない。
弟たちを陰から全力で見守ることが現在の生きがいになりかけている。

「…えらい、えらい」