混沌の闇に誘われし旅人の手記

うちのこおんりィエエエエエエエエアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああアアアアアアアアアッハアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!?!??!!?

時には視界を開いて


 少しくらいなら問題ないだろう。そう思いつつも躊躇いながら、僕は目を開けた。
 少しの空白、その先には、あどけなく無防備な顔で眠る兄さんがいる。
 規則正しい寝息と、それに呼応して静かに上下する肩。頰に張り付き、揺れる緑の葉。固く閉じられた瞼と、それを包むように生える薄い色の睫毛。
 綺麗で、かわいくて、愛おしくて、いつまでも眺めていたかった。こんな感情さえ抱いてしまう自分には呆れるほどだ。
 神様が許してくれるなら、手を取って抱きしめたい。誰より大切な兄さんが、こんなにも近くにいるのに、だからこそ触れることは許されないんだ。
 忌まわしいこの指を見つめて、また視界を黒に戻す。いつか君の温度を、この指で感じることができるのかな。

おやすみなさい、ベル兄さん。また明日。


※病んでません