少しくらいなら問題ないだろう。そう思いつつも躊躇いながら、僕は目を開けた。 少しの空白、その先には、あどけなく無防備な顔で眠る兄さんがいる。 規則正しい寝息と、それに呼応して静かに上下する肩。頰に張り付き、揺れる緑の葉。固く閉じられた瞼と、…
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