頭の後ろに、鈍い痛みを覚えて目を覚ました。 ……ここはどこだろう。 夜明け前のまだ暗い空、風も吹かない無音の草原に、自分一人が眠っていた。倒れていたのかもしれない、思い出せない。 俺は、一体。自問する暇もなく、頭を持ち上げる。 傍には膨らんだ袋…
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