混沌の闇に誘われし旅人の手記

うちのこおんりィエエエエエエエエアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああアアアアアアアアアッハアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!?!??!!?

【リプレイごっこ】偽善の悪魔

 少年は、走っていた。
 引かれる後ろ髪を振り払うように、迷いを払い退けるように。
 かつて逃げ出したあの日のことを、少年は一瞬思い出して、その想いを頭から追い出した。
「……集中しないと、な」
 そう独り言をこぼし、少年は足を止めた。目的地に到着、少年はとある“任務”の遂行のため、情報収集を始めた。だが——

「がおー」
 少年の背に、剣のような、角のようなモノが突き立てられた。だがそれを察知していたように、少年は盾を顕現していた。

GM:というわけで、情報収集判定は無事失敗したわけですが。
善野:うるせーぞ
??:ドンマイ、ドンマイ!ここからだよ!
善野:……そうだ、お前誰だ?背後から奇襲なんて卑怯だぞ。
GM:お前が言うなよ
??:あたしー?あたしは、牧尾唯だよ!お話きいてるよね?お手伝いにきたんだー!
善野:お前が協力者のチルドレンだって?

 それは、数時間ほど前に遡る。
 任務もなく退屈なので、仮眠でも取るか、最近できたとかいう気になる店でも覗きにいくか、と考えていたところ、善野の携帯電話から着信音が鳴り響く。
 着信の主は、N市支部長。これから伝えられることを予想して若干の落胆を覚えつつも、彼は携帯電話を耳に当てた。
 彼の口からは、簡潔にこれだけが伝えられた。ここ数日、通り魔殺人が起きていること。それには、Exレネゲイドの刀を用いたオーヴァードが関連していること。その調査と、できることなら刀の回収、あるいは破壊を命じる、と。
「……それは俺の単独か?」
「いや、チルドレンをもう1人つける。現地で合流すること。今の所、そいつは一般人ばかり狙っているが……念のため、気をつけてくれ。生き残った人間はいない」
 冷静な声で非情な現実を突きつける。どうせ退屈していたところだ、ちゃっちゃと片付けてしまおう。
 そうして、集合場所に向かいつつ、情報収集を行っていたのだが……

善野:しかし、収穫ナシか……開始早々、気が滅入るな
牧尾:生き残った人間はいないっていうからねー。むずかしいかもしれないよー?
善野:お前は随分呑気なんだな。支部長は、もう少しマシな同行者をつけてくれても良かったんじゃないか?
唯:むー、あたしだってやればできる子だもん!

 そうして駆け出した唯。だが、その先に人影があり立ち止まる。

唯:わ!……誰?
善野:どうした?……あ、お前……
鎌瀬:! ど、どうしてここに……ああいや、ゆ、UGN!?なぜ貴様らがここにいる!?
善野:そりゃこっちの台詞だよ、FHがこんなとこで何してやがんだ?
唯:……!この人、敵なの?じゃあ死んで!
鎌瀬:にぎゃああ!?いきなり刺そうとするな!死んじゃうかもしれないだろ!って、死んでってハッキリ言われたぁ!?
唯:だって、敵さんでしょ?
鎌瀬:うるさい、危ないだろ! フン、いつもなら相手をしてやるところだが、あいにく俺は重要な任務の最中でな、UGNに構っている暇などないのだ!セルメンバーが被害を受けた、刀使いのオーヴァードの調査という極秘任務のな!
善野:……喋ったら極秘にならないんじゃないのか
鎌瀬:はっ!?……おのれUGNめ!
善野:今のは完全にお前の非だろうに……
唯:……セルメンバー?オーヴァードが狙われたっていう話は聞いてないのに。
善野:話にないだけで、無差別に狙っているだけかもしれないぞ。一般人はオーヴァードに抵抗できないからな
唯:んー、それもそうかなあ?ちょーさしないと……敵さんも手伝って!目的が一緒ならいいでしょ!りよーできるものはりよーしろ、って教えられたもんねー!
鎌瀬:な、なんだと!?誰がUGNなどと共に任務など……!
GM:さて、そんなところに、女の子の歌声が聴こえてくるよ。

 時刻は逢魔時。
 昼と夜の、境目の時間。
 彼らの前に現れたのは、“刀”を手にした少女だった。

鎌瀬:なっ……その刀、まさか!
善野:驚いた、向こうからお出ましなんてな。だが、都合はいいだろ?
少女:……ふふ

 少女は虚ろな目で彼らを見つめ、ゆらりと刀を構えた。
 橙色の光に照らされた刀身が鈍く輝き、異界に誘われるような不気味さを発している。

GM:と、いうわけで、戦闘だよ。セットアッププロセスで宣言するエフェクトは?
善野:俺はナシ。
鎌瀬:持ってないなー
唯:あたしもない!
GM:じゃ、イニシアチブプロセスに移ろう。少女の行動値は5、善野は12、鎌瀬は14、唯は3か。
鎌瀬:お。俺が1番か。
唯:ひゃー、ビリだ!がんばれー
鎌瀬:範囲攻撃でも来たら怖いしな、2人から離れる。マイナーで移動。それから攻撃するぜ!《コンセントレイト》《光の弓》《黒の鉄槌》!
GM:オッケー。6d10のC8。判定どうぞ。
鎌瀬:っと……!?判定値35、技能のRCを加えて、達成値は38だな。
GM:うお!なかなか回ったねぇ……よし、ダメージを算出して。
鎌瀬:ダメージダイスは……22。固定値が9だから、31ダメージだな!くらえ!
GM:回避は……失敗。大した装甲もないんで、大人しく受けよう。次は善野?
善野:ああ。俺もマイナーで移動、《コンセントレイト》《レインフォース》《砂の刃》。
GM:はいはい。6d10のC8だね。判定を。
善野:……そこまで回らなかったか。17+4で、達成値21。ダメージダイスは9で、固定値は7だから、ダメージ16。
GM:達成値21かぁ。ガード軽減されるし、回避してみるか。……うはぁ、達成値19!仕方ない、受けよう。

 魔眼の重力で身体の外側から圧壊し、砂の刃に貫かれてもなお、恍惚と微笑んだままの少女。彼女は善野の元に、人ならざる速度で走り距離を詰めた。

GM:善野にエンゲージ。《コンセントレイト》《さらなる波》《音速攻撃》《命の剣》で攻撃。武器は日本刀ね。12d10のC7……お、43か。白兵6で、達成値49。
善野:うげっ、なんでこっちに。
GM:ダメージダイスは……40で、固定値12。武器の攻撃力を足して52だ。
善野:52って……2回くらいは死ねるぞ俺。……念のため回避振るけど、まあ、ダメだよな。大人しくリザレクトするか。
GM:はーい。
鎌瀬:斥力障壁……使っても、最大で16ダメージしか減らせないか。すみません、善野さん!
善野:なんでそっちが謝るんだよ、変なの。……さて、来るなら来やがれ。

「っぐ……!」
 善野は、鈍く光る刀に貫かれて体勢を崩す。しかし、呻きながらももう一度立ち上がった。その姿は、彼らオーヴァードの不死性を象徴しているかのようだった。
 それを見ていた唯は、半身を低くして構える。

唯:あたしの番!
GM:はいはい、どうする?
唯:《一角鬼》のあと、《ハンティングスタイル》でおねーさんのとこに行くよ!
GM:唯は善野、少女とエンゲージ。それから?
唯:攻撃エフェクトは取ってないからー、《コンセントレイト》!
GM:よし、8d10のC8で算出。
唯:えっとー……出目は17、技能も合わせて、達成値20!ダメージは……9と、一角鬼を合わせて15だね!
GM:それぐらいならガードしよう。《歪みの体》と、日本刀のガード値を合わせて、10軽減する。
唯:あうぅ、5しか通らなかったー!
GM:少女は、もうボロボロだよ。それでも、楽しそうに笑ってる。
鎌瀬:……楽しんでやがるのか?不気味なヤツ……!
GM:ふふふ。クリンナッププロセスの処理は特になし、次のラウンドに進もう。セットアップは今回もないね?イニシアチブプロセスだ。
鎌瀬:覚悟!《コンセントレイト》《光の弓》《黒の鉄槌》!
GM:うっす。判定どうぞ。6d10のC8ね。
鎌瀬:判定値22、達成値25だな。
GM:よく回るねー、羨ましいよ。ダメージ算出どうぞ。
鎌瀬:ダメージダイス18、固定値9。
GM:厳しいなー……回避失敗。光に貫かれて、少女は動きを止めたよ。

 ぼろぼろと、少女の身体は崩れ落ちていく。しかし、刀を持つ手だけはしっかりと形を保っていた。それは実に不気味で、形容しがたい狂気を孕んでいる……。
 少女は未だに、苦しむ声のひとつもあげずにニタニタと笑い続けていた。ただ一点____まだ血の滲む、善野の傷跡を見つめて。
 ぽっかりと、心臓のあるべき場所に大穴が開いているのに。
「……ひっ!? ……こいつ、もう生きてませんよ!」
 それは、オーヴァードの不死性ですら説明のつかない現象だった。なぜなら少女は……既に腐りかけた死体だったのだから。

GM:さあ、君たちが驚いてるうちに、ぐちゃぐちゃと音を立てて大穴は塞がって、彼女の身体は元どおりに戻っていくね。
善野:……読んで字のごとく不死の身体、ってか。冗談じゃねえ
唯:あんなの、ただのゾンビだよ!
鎌瀬:うっ、ちぎれた部位が繋がってって、気持ち悪い……
少女:……♪ ♪♪

 少女は傷もふさがらないうちに、再び善野に斬りかかった。しかし、先程よりずっとおぼつかぬ足取りであったため、容易に回避できた。
「今ならなんとかなるよ、一旦逃げよう!」
 唯は、ただ単純に殴り合うだけではこの化け物をなんとかできないと直感していた。それは、獣の第六感か、はたまた女の勘、と呼ぶべきものか。まともにやりあって勝てる相手じゃない、とそれだけ、本能が警鐘を鳴らしていた。

GM:逃げるってことでいいね?いまなら、鈍いからいけるよ。
鎌瀬:し、仕方ない!体制を立て直すのが先だっ
善野:アイツ……今度こそなんとかして、……ぐっ
鎌瀬:善野さん、さっきの傷が!?大丈夫ですか、無理は……
善野:……うるさいな、無理なんかしてねえよ。この程度の傷、俺たちオーヴァードにとっちゃ擦り傷じゃねえか
唯:……防御はあたしのとりえなのに、遅いんじゃ、意味ないよね……
善野:馬鹿、ヒーローはこの程度じゃ負けねえよ。お前が責任感じる必要なんかどこにもないだろうが。
唯:……あたし、がんばる。

 気を取り直し、情報収集に入る。過去の案件などを洗って、不死の——否、屍のオーヴァードの対処の仕方など、簡単に出てくるものではないが……。

善野:……侵食補正でダイス3個。〈情報:噂話〉達成値28。
GM:マジで言ってるぅ……?
鎌瀬:さっき振るわなかったぶんが来た……!
唯:出目が極端なんだよぅ。
善野:うるせえな。これで冒頭のやつはチャラだろ?もっと褒めてくれよ
唯:おにーさん、やればできる子だぁ!
善野:お前バカにしてるのか?さて、情報くれよ。
GM:ここまで馬鹿みたいな達成値出されちゃうとねぇ。オマケしないとねぇ。全体的に社会低いから優しめにしておいてあげたのになぁ?
善野:ん?全員社会幾つなんだ?(【社会】2)
鎌瀬:え?(【社会】1)
唯:あはは(【社会】2)
善野:……(頭を抱える)

 なにはともあれ、GMのオマケで「刀さえ取り上げれば屍人の少女は無力化する」、「彼女は血に執着している」ことがわかった。

唯:……そういえば、善野さんの傷口に熱い視線を送ってたような……?
善野:マジかクソ、勘弁してくれよ……!
唯:今度こそ、あたしが盾になるもん!あたしのほんりょーは、防御にあるのッ!
鎌瀬:……か、刀さえ取り上げるか、破壊すればいいんだな?もう再生しないんだな!簡単なことだ。
善野:……時間も遅くなってきた。早めにケリをつけとこーぜ

 妖魔と遭遇する時間、逢う魔が時。
 夕暮れは過ぎ去り、空は藍色に染まる。
 空には、いやに明るい、紅の月が浮かんでいた。

GM:うんうん。それじゃ、〈知覚〉で判定いっとこうか。目標値6。
善野:いきなりかよ?……10、成功
鎌瀬:任せろー♪こっちも10か。成功!
唯:5だぁ……
GM:唯は技能もないから仕方ないな。よし、じゃあ2人は遠くから悲鳴が聞こえるね。
善野:……!?
鎌瀬:悲鳴が!
唯:えっなになに、うそでしょ!?
GM:さあ、どうする?
善野:向かうに決まってるだろ!俺を誰だと思ってるんだ!

 これは、“ヒーロー”としての責務だ。善野は反射的に駆け出し、声の方に向かった。
 日常を、守る。助けられる人を助ける。それが、正義の味方の役目なのだ。力が恐れられようと忌み嫌われようと、日常から隔離されていようとも、それは変わらない。少年はそのために、裏切り者〈ダブルクロス〉となってでもここに居るのだから。

GM:うむ、たまには主人公らしいことするじゃないの。2人も行くよね?
鎌瀬:おう!
唯:あったりまえじゃん!
GM:いいね。ではそこに向かうと、血を流している一般人と、さっきのゾンビがいるね。
鎌瀬:なぁ!?に、逃がさなきゃ!?
唯:ダメだよ!このままほっといたら死んじゃうし!
善野:支部に連絡して、救護を要請する。それまで庇うぞ。……防御はお前の本分、だったよな?
唯:……! まかせてっ!
鎌瀬:よし、一般人には手を出させないぞ!今度こそその薄気味悪い刀を奪い取って、死体をもてあそぶのをやめさせてやるからな!
GM:よーし、再戦だな。目を見開いて楽しそうに笑いながら、少女は再びゆらりと刀を構えます。

 とても明るく神秘的な、月の夜のことだった。
 にたり、厭らしく頬に亀裂のような笑みを浮かべ、ゆらゆらと揺れている。
「……紅い月はお嫌いかしら?」
 脳を震わすような、甘く不気味な声で問いかける。

GM:先ほどとは比べ物にならない、明確な殺意を感じ取るだろう。さて、衝動判定の時間だ。目標値は8。
善野:精神は6と、侵食率補正が2……よし、余裕だな。
鎌瀬:俺も、レネゲイドビーイングだから衝動判定には強いからな!この程度なんだっていうんだ!
唯:……
善野:……どうした?
唯:ふぁんぶるした……

 唯の衝動判定ダイスは2つ。その両方共が1の出目を出していた。

GM:かわいそうに……では、唯だけ暴走を受けるよ。
唯:防御型なのに、ガードできないじゃん!うがー!
GM:防御型のくせに精神1なのが悪いんだ。さて、侵食率も2d10上昇させておくこと。
善野:はいはいっ、と。あと少しで100%なんだけどな
鎌瀬:もうそんなに??さっきリザレクトしたからですかね。
唯:あたしは全然だなー。まあ壁役ならこれぐらいがちょーどいいよね。
GM:暴走してるけどね。
唯:……わすれてた。がおー!

GM:さて、セットアップは……どうせないだろ。イニシアチブプロセス。さっきと同じで、鎌瀬からどーぞ。
鎌瀬:おうっ!さっきと同じ戦法だ。マイナーで2人から離れたあと、《コンセントレイト》《光の弓》《黒の鉄槌》!
GM:はい。8d10のC8ね。

 鎌瀬の達成値は18。少女はガードを選択した。ダメージは13で、軽減は10点。
唯:さっきのあたしより通ってない……
GM:どうしたの?さっきに使い果たした……?
鎌瀬:うるさーい!
GM:あはは、そんなこともあるよね。さて次は善野だ。
善野:おう。マイナーで移動、《コンセントレイト》《レインフォース》《砂の刃》。……100%いったぞ
GM:うむ。まあ、エフェクトレベルの適用は次からね。では8d10C8、判定いってみよう。
善野:……うわっ、達成値57……
GM:嘘だろ?避けられるわけないじゃん、ガードします。ダメージ出して。
善野:41。
GM:痛い。10軽減で、31通ったよ。
善野:《砂の刃》はガード値-5な。
GM:……忘れてました。36点ね。おおこわいこわい
善野:それでも硬ってぇな。
GM:さて、誰を狙おうか。ダイスで決めようかね。……おっと。喜べ唯だ。
唯:ほんとにー!?ほんとにー!?あたしの本領発揮ぃー!
GM:よかったねー。では唯にエンゲージして、《コンセントレイト》《さらなる波》《音速攻撃》《命の剣》。暴走状態だから、ガードできないね?
唯:武器ないから関係ない!いけるもん、やれるもん!
GM:よし、では13d10C7で行くよ。……達成値47。ダメージは……んー残念、そこまで高くなかったよ。35だ。どうする?
唯:耐えられるっ!《竜鱗》で、装甲を+10!
鎌瀬:……。そこに、《斥力障壁》だ!軽減ダイスは……1ぃ!?で、でも7軽減だ!
GM:むぅ、軽減して、17ダメージか……やるね。
唯:がーおー!敵さんだけど、助かっちゃった!ありがとー!
鎌瀬:ふーっはっはっは!せいぜい感謝することだなUGN!(得意げ)
善野:ったく……
唯:さて、あたしの番ー!マイナーで暴走治して、《鋼の肉体》で回復するよー!
善野:攻撃しないのか。
唯:しょーがないから、ヒーローたちに見せ場を取っといてあげる!攻撃は下手くそだもんねー!
善野:……。
唯:さーて……やったー!全回復ぅ!
GM:よし、一周したな。クリンナッププロセスの処理はナシ、次のラウンドに入る。
鎌瀬:よし、今度こそFHの威厳をみせてやる……!《コンセントレイト》《光の弓》《黒の鉄槌》!8d10C8で……達成値20。ダメージは29だ!
GM:むむっ、回避ワンチャン……いや、ないか。ガードするよ。
善野:よし。マイナーで《シールドクリエイト》、ガード値10の盾だ。そして《コンセントレイト》《レインフォース》《砂の刃》《クリスタライズ》。
GM:9d10C7だね。さあ、判定を。
善野:達成値32。ダメージは35。
GM:むむむむ……ガードは実質半減されるし。かといって避けられる気はしないな……まあ、まだいける。ガードするよ。
善野:30点か……
唯:ガード値-5は大きいねぇ、さすが!
GM:さて、こっちの番。標的は……お、鎌瀬?
唯:……ん、あれ?
鎌瀬:俺ぇ?
GM:《コンセントレイト》《さらなる波》《音速攻撃》《命の剣》と、《かまいたち》で射程を視界に変更。
唯:はあああ!?持ってたの!?
鎌瀬:ここここ、これ、もしかしなくてもヤバイ……!?
唯:あーあーうー、どうにもできない!ごめんなさい!
GM:では、13d10C7だ。……達成値51。ダメージは43……っとと、かまいたちの効果で38か。ぐるりと突然鎌瀬を見て、真空波で斬りつけてくる。
鎌瀬:せ、《斥力障壁》!頼むっ……!出目は、4か。10軽減!28ダメージ……って、丁度0だあああ!
唯:あっちゃー……
善野:おいおい、大丈夫かよ。次はないな。
鎌瀬:ぐう……リザレクト。こっちも、侵食率100超えた。
GM:おお、おめでと。じゃ、クリンナッププロセスの処理は今回もなし、次のラウンドだ。
鎌瀬:よくもやってくれたな!《コンセントレイト》《光の弓》《黒の鉄槌》!
GM:9d10C7。さあ、頑張れ。
鎌瀬:達成値59!
GM:ほんっと君出目が極端だな!?さあ来い!
鎌瀬:ダメージ、47!
GM:うわぁ、これは堪える……!ガードはするけど、まあ、うん……ぐちゅぐちゅいって再生してるけど、それも追いつかなくなってきたね。
鎌瀬:うぇ、やっぱり怖いぃ!?
善野:ケリをつけるぞ。《コンセントレイト》《レインフォース》《砂の刃》《クリスタライズ》。
GM:9d10、C7ね。どうぞ。
善野:達成値35。ダメージロール……30と、固定値15で、45ダメージ。
GM:んー、回避は……21、やっぱりダメかぁ。ぼろりと四肢が腐り落ちていく。
善野:刀を回収する。
唯:はっ。あたし取り上げるよ!近くにいるからね!
GM:オッケー。

 血に飢えし刀を奪われた少女は、まるでビデオカメラで早送りしたかのように急速に腐敗していく。
 やがてエージェントたちは到着し、被害者の保護が行われた。

善野:そういや、利害の一致で協力することになったが、お前は別に刀は追ってなかったんだっけ?
鎌瀬:あくまで通り魔の調査だったんです。でも、これで襲われたセルメンバーも一安心ですよ。ありがとうございま……って!つ、次はないぞUGNっ!
善野:相変わらずだな、お前は……
唯:(FHにも、こんなひとはいるんだ。……意外だったかも。)

◇バックトラック
善野:125%→96%、生還
鎌瀬:107%→79%、生還
唯:71%→46%、生還



 善野は、ケースに収められたExレネゲイド製の日本刀をぼんやりと見つめていた。
 先日の任務で回収した、屍人を操ってでも血を欲しがる代物。
 帰還した後手当を受けて、もう跡もわからないほどに傷口は塞がったはずだ。それでも疼く。この刀に呼ばれるように。
 ずくん。
 語りかけてくるように、刀は軽いワーディングを放ってみせた。
「……あいにく、堂々とした白兵戦は、俺の趣味じゃないんでな」
 おかしな思考を振り払うように、自身に言い聞かせるようにもして呟くと、研究室を後にした。

例のやつ(未完成)

 ____西暦2020年、東京。
 突如宇宙より飛来した未知の生命体により、人類は危機に瀕していた。
 "ドラゴン"と名付けられたそれは、葬送の花"フロワロ"を東京一帯に、いや……全地球のいたるところ、海上でも溶岩の上にすらも咲かせ、瞬く間に地球はドラゴンの手に落ちた。
 ……いや。

 "ムラクモ機関"と呼ばれる組織があった。「国民の中から優秀な人材を招集し、日本のあらゆる危機に立ち向かう」という信念の元、日常の陰で活躍を続けていた組織である。ムラクモに所属する、一癖も二癖もある超人たちは、無論この危機を黙って見てはいない。
 竜に立ち向かう力、"S級"の能力を持った若者たち。彼らは「狩る者」と呼ばれ、竜たちへと抵抗を始めていく。
 様々な思惑が交錯する中、彼らの想いはただ一つ。

 「すべての竜を、狩り尽くせ」。


☆キャラクターメイキング
・クラス
計6つのクラスがあり、取れるスキルや装備品、能力値が変わる。

【サムライ】身体能力Sランク、その中でも剣技に優れた者。攻守優れたオールラウンダー。バランス型の前衛職で、武器は「刀」。「構え」とよばれる、抜刀スタイルと居合スタイルで分かれるのも特徴。
能力
ATK:4
DEF:3
MAT:1
MDF:3
SPD:4
LIFE:28 MANA:27
「刀」……1d6+1の武器。日本に古来より伝わる、独特の反りを持った剣。

トリックスター】俊敏性Sランク。スピードと器用さが持ち味の職業。状態異常を付与できる「ダガー」手数の多さが持ち味の「銃」、2種類の武器を使い分け、トリッキーな戦方を得意とする。
能力
ATK:3
DEF:2
MAT:1
MDF:2
SPD:7
LIFE:25 MANA:30
ダガー」……1d6の武器。近接用の短剣。クリティカル率+1。
「銃」……1d6の武器。手数で攻めるタイプの小型武器。

【デストロイヤー】身体能力Sランク、その中でも武道に優れた者。何よりも己の体を武器とし、重い一撃を確実にはなっていく職業。武器は拳にはめる「ナックル」。守りにも優れており、非常に安定感がある。
能力
ATK:4
DEF:4
MAT:1
MDF:4
SPD:2
LIFE:35 MANA:20
「ナックル」……1d6+2の武器。自分の力を引き出し、純粋な破壊力を生み出す。

【サイキック】超感覚Sランク、現代の魔術師。爪形の武器「クロウ」を媒介に、超常現象を自在に操る。
能力
ATK:1
DEF:1
MAT:6
MDF:2
SPD:4
LIFE:20 MANA:40
「クロウ」……1d6-2の武器。魔法の媒介として役立つものの、破壊力は低め。

ハッカー】情報処理能力Sランク。現実の事情でさえもチートし、味方をサポートする職業。投擲武器「チャクラム」を用いる。
能力
ATK:2
DEF:3
MAT:4
MDF:3
SPD:3
LIFE:22 MANA:33
「チャクラム」……1d6-1の武器。環型の投擲武器。

【アイドル】カリスマ性Sランク。味方の能力を最大限に引き出すことを得意とした司令塔。武器は「メガホン」だが、なんとこれで殴るのだ。
能力
ATK:2
DEF:3
MAT:3
MDF:3
SPD:4
LIFE:26 MANA:29
「メガホン」……1d6-1の武器。声を攻撃用の特殊な音波に変換できる。

・能力値
 クラスごとに固有の能力値があり、さらに3ポイントのボーナスポイントがある。好きな能力値に割り振って良い。LIFE、MANAはスキルの効果やランクアップの効果がない限りは固定。

・ダメージボーナス
 通常攻撃を含んだ「物理ダメージ」は、ATK×2ダメージを加算する。
 スキルのみにある「魔法ダメージ」の場合は、MAT×2ダメージを加算する。
 また、DEF分の物理ダメージは軽減され、MDF分の魔法ダメージも軽減される。

・所属
 PCのほとんどはムラクモ機関所属である(シナリオにより異なるかもしれないが)。が、ムラクモ機関外にも異能力者は存在する。
【ムラクモ機関戦闘班】前線に出て戦ったり、危険な現場に赴き調査を行うチーム。戦闘のエキスパートばかりで、ナビゲートなどを担当する情報処理班とよく協力して任務に当たる。
【SKY】渋谷を拠点とした不良グループ。とある理由からムラクモ機関を異様に敵視している。現在は渋谷も竜の根城となっているが、磨かれた土地勘や意外にも統率の取れた個々の働きにより、ダンジョン化した渋谷を生き残っている。
【SECT11】アメリカ合衆国の異能力者集団。国民性なのか自由でこれまた癖のある若者が多いが、リーダーのカリスマは本物らしくとても統率されている。とある事情により、秘密裏に少数の部隊が派遣されてきているらしく……
【無所属】組織に属さず、危険な外の世界で生きる者。何か事情があってのことか、はたまた記憶を失い彷徨っている、という者も存在する。

・スキル
 一般人にはとても真似できない、S級能力者のみが為せる業、「スキル」。これを用いてドラゴンと戦うこととなるが……。
【サムライ】
 刀を用いたスキルや、自身へのバフなど、多様なスキルを持つ。
《旋風巻き》(抜刀)ランダムの敵全体に、自身の通常攻撃を[SL+3]回行う。M:4
 鋭い刀身から斬撃の風を放つ。

《金翅鳥王旋風》(抜刀)敵全体に2d6+[SL-1]の物理ダメージ、このスキルを発動するターンはSPDを+2したものとして扱う。M:6
 その剣の軌道は、羽根を広げた鳥のごとく。

《飛天斬り》(抜刀)敵単体に1d6+[SL+2]の物理ダメージ、このスキルは命中判定の目標値を-1する。飛行する敵には更に+1d6ダメージ。M:4
 空にさえ、逃げ場はない。あなたの身はそこに届くのだから。

《宵待ちの型》(抜刀)敵単体に2d6+SLの物理ダメージ、このスキルは命中判定不要の必中攻撃だが、そのターンはSPDが-2される。M:4
 ゆっくりと狙いを定め、その好機を絶対に逃さない。

《力閂オロシ》(抜刀)敵単体に2d6+SLの物理ダメージ。2d6の目標値9-SLで出血も付与。M:6
 大きく刀を振り下ろし、文字通りに一刀両断する。

《トンボ斬り》(抜刀)敵単体に1d6+SLの物理ダメージ。飛行する敵には更に+1d6ダメージ。M:3
 遠距離からの斬撃。空に居ようが、逃れることは許されない。

《影無し》(抜刀)敵単体に1d6+SLの物理ダメージを与える。最速行動。また、命中すると相手をスタン状態にする。M:3
 目にも留まらぬ早業で敵を斬る。

《八岐大蛇突き》(抜刀)敵単体に3d6+SLの物理ダメージ。M:7
 八岐大蛇がごとく、八連続の突撃を行う。

《収刀の紡ぎ》(抜刀)敵単体に1d6+SLの物理ダメージを与え、「居合」の構えに移行する。M:4
 敵を斬り、その流れのまま構えを変える。

《収刀の紡ぎ・転》(抜刀)自身の状態異常をSL+1個回復し、「居合」の構えに移行する。M:5
 刀を収め、自身の気を練る。そのまま、構えを改めるのだ。

《崩し払い》(居合)敵単体に3d6+SLの物理ダメージを与え、3ターンの間バッドステータス判定の目標値を-2する。M:9
 刀身が見えぬほどの早業で、敵の体制を崩す。

《絶刀》(居合)敵単体に1d6+[SL+2]の火属性もしくは氷属性(取得時に選択)の物理ダメージを与え、2d6の目標値8-SLで状態異常(火属性:火傷、氷属性:凍傷)を付与。M:5
 その一閃は、炎のように熱く。しかし、氷のように鋭く。

《不動居》(居合)使用したターンは何もできないが、次のターンに使用するスキルのダメージを2倍にし、状態異常判定の目標値を-[1+SL]する。M:10
 まだ、力を抑えるべきだ。勝機は、この次に見える。

《風林重ね》(居合)味方の属性攻撃に合わせて、2d6+SLの物理ダメージで追撃を行う。M:7
 味方との華麗なる連携。呼吸を合わせ、そう……今だ!

《十六手詰め》(居合)敵単体に3d6+SLの物理ダメージ、このスキルは命中判定不要の必中攻撃。M:10
 敵が斬られたことにさえ気付かない間に、あなたは攻撃を終え、刀を収めている。

《抜刀の紡ぎ》(居合)敵単体に1d6+SLの物理ダメージを与え、「抜刀」の構えに移行する。M:4
 速く終わらせてしまおう。剥き出しになった刀身は、まだ血に飢えている。

《抜刀の紡ぎ・転》(居合)敵全体に1d6+SLの物理ダメージを与え、「抜刀」の構えに移行する。M:5
 回転斬りの勢いで、構えを改めるのだ。

《修羅の貫付け》オートスキル。バトル開始時に2d6の目標値7-SLに成功すると、敵全体に1d6+[3+SL]ダメージを与える。
 先を急ぐ身、雑魚はさっさと片付けてしまおう。

《刃下のリアクト》リアクトスキル。SL+2ターンの間に15-SLダメージ以上を負うと、そのターンの終了時に再行動できる。M:5
 大きなダメージを機転に変えて、行動を起こす。

《練気手当》最速行動。自分のLIFEを[SL]d6回復し、状態異常をSL-1個回復する。M:5
 自らの気を練り、傷を癒す。

《赤火の呼気》次のターンから10ターンの間、自分のATKとMATが1ずつ上昇する。この効果は重複せず、11ターン目には切れる。M:5-SL
 呼吸を整え、獅子奮迅の攻めに転ずる。

《黒鋼の呼気》次のターンから10ターンの間、自分のDEFとMDFが1ずつ上昇する。この効果は重複せず、11ターン目には切れる。M:5-SL
 呼吸法一つにおいても、抵抗力まで左右されるのだ。

丹田法の訓》3+SLターンの間、味方の最大LIFEが+10×SLされる。M:6
 特殊な呼吸法を仲間たちにも伝える。コツを掴めば、劇的な効果が現れるはず。

《憤怒の刃》オートスキル。味方が戦闘不能になったターンの終了時に、その味方を倒した敵に2d6+SLの物理ダメージ。
 許さない。絶対に。八つ裂きにしてやる。地獄に送ってやる。

奥義《乱れ散々桜》条件を満たさなければ習得不可。敵単体に3d6+45の物理ダメージを与える。M:25、EX1
 その刃に触れたものは、咲き乱れて散る花が如く儚く散る。

秘奥義《天地断ち》条件を満たさなければ習得不可。敵全体に3d6+30の物理ダメージを与え、2d6の目標値4で出血を付与する。M:25、EX1
 澄み切った曇りなき刃は、仇なす全ての存在を両断するのみ。

トリックスター
 ダガーと銃で使えるスキルが異なる。ダガーは状態異常の扱いに長け、銃は手数が多く様々な戦況に対応できる。
《タランテラ》(ダガー)敵単体に1d6+SLの物理ダメージ、2d6の目標値5-SLで麻痺を付与。M:3
 麻痺効果のある薬物を刃に塗り、敵に突き刺す。

《スコルピオ》(ダガー)敵単体に1d6+SLの物理ダメージ、2d6の目標値5-SLで毒を付与。M:3
 じわじわと体力を奪う薬物を刃に塗り、敵に突き刺す。

《クラーケン》(ダガー)敵単体に1d6+SLの物理ダメージ、2d6の目標値5-SLで盲目を付与。M:3
 視神経を一時的に弱らせる薬物を刃に塗り、敵に突き刺す。

《ヴァンパイア》(ダガー)敵単体に1d6+[SL+2]の物理ダメージを与え、更に自身のLIFEをダメージの半分回復する。対象が出血状態の場合、回復量が1d6+SL増える。M:6
 刃から生命力を吸い取る業。その様は吸血鬼を彷彿とさせる。

《フルムーンヴァンプ》(ダガー)敵単体に1d6+[SL+2]の物理ダメージを与え、更に味方全体のLIFEをダメージの半分回復する。対象が出血状態の場合、回復量が1d6+SL増える。M:9
 奪った生命力を増幅し、仲間に分け与える。

《ベノムアンプリフ》(ダガー)敵単体に1d6+SLの物理ダメージを与える。対象が毒状態の場合、呪毒状態に変化させる。M:3
 毒に反応し、更に効率的に命を奪う劇物へと変質する薬液を打ち込む。

《ペインイーター》(ダガー)敵単体に[対象の状態異常の数+1]d6+SLの物理ダメージを与え、対象の状態異常を全て解除する。M:5
 その苦痛は、最上級の美味。

《アサシンアイズ》(ダガー)[SL+2]ターンの間、自身のクリティカル率を+3し、攻撃ダイスを1個増やす。M:3
 暗殺者の本能を呼び醒ませ。獲物はまだ幾らでもいる。

《ラッシュショット》(銃)敵単体に[SL+4]回の通常攻撃を行う。更にクリティカル率+1。命中判定が成功すれば、全ての攻撃を命中させて良い。M:5
 二丁拳銃を使用し、素早く連続で銃弾を浴びせる。

《エイミングショット》(銃)敵単体に2d6+SLの物理ダメージ。このスキルは命中判定の目標値を-SLする。飛行する敵には更に+1d6ダメージ。M:6
 よく狙いをつけて、今だ、迷わず引き金を引け。

《エア・アサルト》(銃)敵全体に1d6+SLの物理ダメージ。飛行する敵には更に+1d6ダメージ。M:6
 無差別射撃に見えるかもしれないが、その銃口はしっかりと敵を捉えているのだ。

《ジャンプショット》(銃)敵単体に[2+SL]ターンの間、ターン終了時に1d6+SLの物理ダメージを与える。飛行する敵には更に1d6ダメージ。M:5
 跳弾を放つ。絶対に外れない弾からは、当然逃れられない。

《ニーブレイク》(銃)敵単体に1d6+SLの物理ダメージを与える。飛行する敵には更に1d6ダメージ。最速行動。命中するとスタン状態になる。M:5
 素早く射撃を行い、敵の体制を崩す。

《マインスロアー》(銃)敵に3ターン後に爆発する爆弾を撃ち込む。3ターン目の終了時、[撃ち込んでから命中させた攻撃の数]d6ダメージを与える。M:15-SL
 とっておきのプレゼントをくれてやろう、お楽しみはこれからだ。

ハイディング》(銃)2+SLターンの間、自身のクリティカル率と回避率を+[2+SL]。M:6
 暗殺者とは、無闇に人前に姿を晒すべきではない。闇から闇へと葬るのみ。
《ブッシュトラップ》(銃)ハイディング中のみ使用可。味方が攻撃された際、3d6+SLダメージで反撃を行う。2d6の目標値9-SLで行動不能を付与。M:6
 味方を狙った隙をついて、無防備な背後を狙う。

《ゼロレンジショット》リアクト時のみ使用可。敵単体に3d6の物理ダメージ。飛行する敵には更に1d6ダメージ。M:10
 銃撃とダガーを交互に繰り出す隠し技。

《アサシンズリアクト》リアクトすぎる。SL+2ターンの間にクリティカルを成功させると、そのターンの終了時に再行動できる。M:4
 追い討ちを掛けるように、その猛撃は終わらない。

《エスケイプスタンス》最速行動。2d6の目標値3で戦闘から離脱する。離脱不可の戦闘の場合は使用できない。M:3-SL
 時には、逃げる勇気というのも必要なのだ。

《サプライズハント》オートスキル。バトル開始時に2d6の目標値7-SLに成功すると、味方全員で先制攻撃できる。
 あなたの戦闘センスは誰よりも冴えている。敵の気がつく前に近寄ることなど容易だ。

《トリックハンド》オートスキル。回復アイテムの効果を+2d6する。
 モノの効果的な使い方を知っている。それらは些細なことだが、馬鹿にならなかったりするのだ。

《サクリファイス》敵全体に[5+SL]d6の物理ダメージを与え、味方のLIFEを2d6回復する。自身は戦闘から離脱し、戦闘終了まで蘇生不可。
 闇に生きる者なれど、散り際はひとつ派手に。ロマンチックだとは思わないか?

奥義《狂咲きバッドヘヴン》条件を満たさなければ習得不可。敵単体に3d6+30の物理ダメージを与え、更に「火傷」「凍傷」「麻痺」「盲目」の状態異常を与える。M:25、EX1
 巨大な大砲で敵を撃ち上げ……いや、あれは花火か……?

秘奥儀《磔刑ディアボリカ》条件を満たさなければ習得不可。敵単体に3d6+35の物理ダメージを与え、更に「毒」「出血」「呪い」を与える。M:25、EX1
 残像さえ見えるレベルの速さで戦場を駆け、その足が止まったときには……敵は剣の雨に降られていることだろう。

【デストロイヤー】
 守りと攻撃を同時にこなせるカウンタースキルや、逆に攻撃のみに転じた、コンボの数だけ破壊力を増すスキルなどを持つ。
・デストロイ深度
 デストロイ深度が高くなればなるほどコンボレベルの高い攻撃が行える。最大3レベル。デストロイヤーからの攻撃を受けた際GM側で1d6を振り、4以上が出るとデストロイ深度を1付着する。5ターン経過で元に戻る。
《デストロイチャージ》デストロイ深度が確実に付着するようになる(戦闘中永続)。更にSL+2ターンの間、自身のATKが+2される。M:3
 拳に力を込めて、戦闘態勢を整える。

《ジャブ》敵単体に1d6+SLの物理ダメージを与え、更にデストロイ深度を1段階付着させる。M:2
 自然体から拳を放ち、的確に撃ち抜く。

《釣瓶マッハ》敵単体に1d6+[2+SL]の物理ダメージを与え、更にデストロイ深度を2段階付着させる。M:5
 連続で拳を撃ち込み、効率的にダメージを与える。

《正拳突き》コンボレベル1。敵単体に2d6+SLの物理ダメージ。M:6
 素直で真っ直ぐな一撃を叩き込む。
《崩伏連脚》コンボレベル1。敵単体に1d6+SLの物理ダメージ。SL+2ターンの間、更に、状態異常の付着率を+1する。M:6
 蹴撃と拳を組み合わせて、敵の態勢を崩す。

《ダブルフック》コンボレベル2。敵単体に1d6+SLの物理ダメージ。更に対象のATKとMATを-[2+SL]する。M:7
 神経を震わせる程の重い一撃を与え、攻撃能力を一時的に下げる。

《ランドクラッシャー》コンボレベル2。敵単体に[1+現在のデストロイ深度]d6+SLダメージを与える。この攻撃の後に、対象のデストロイ深度は0に戻る。M:8
 地面を叩き割る程の衝撃で、敵を葬る。
《スピネイジブロウ》コンボレベル2。敵単体に1d6+SLの物理ダメージ。更に対象のDEFとMDFを-[2+SL]する。M:7
 防具ごと破壊するほどの一撃を叩き込む。

介錯クリンチ》コンボレベル2。敵単体に2d6+SLの物理ダメージ。状態異常の敵には+1d6ダメージ。M:8
 弱体化した敵に追い討ちを掛ける。

ハンマーヘッド》コンボレベル2。敵単体に2d6+SLの物理ダメージ、2d6の目標値8-SLで行動不能にする。M:8
 頭部を狙い、軽い脳震盪を引き起こさせる。

《クインテッタ》コンボレベル3。敵単体に3d6+SLの物理ダメージ。M:10
 次から次へとトリッキーに攻撃を仕掛ける。

《ドリルクロウラー》コンボレベル3。敵単体に3d6+SLの物理ダメージ。更にダメージの半分のLIFEを回復する。M:12
 拳から生命力を奪う。
《迎撃スタンス》そのターンの間、自身を攻撃した相手に反撃を行う。
《見切り》
《怒りの重爆》
《オトシ前上等!》
《デストロイリアクト》
《先制デストロイ》
《瀕死のド根性》
《パリングシールド》
奥義《スカイハイメテオ》
秘奥儀《最終承認Sバンカー》
【サイキック】
 炎や氷などの攻撃魔法を操りつつ、回復魔法も扱える。自身の防御の低さをカバーするほどの絶大な威力のスキルを揃える。
《超常魔術》
《インフィニティマジック》
《魔術鎧》
《エナジーピラー》
マイクロバースト
《フロストバーン》
《デコイミラー》
《半径50mの支配者》
《マナフローター》
《コンセントレート》
《キュア》
《リカヴァ》
《リザレクション》
《プレリザレクション》
《デッドマンズリアクト》
《魔力の湧水》
《オートリカヴァ》
奥義《黒のインヴェイジョン》
秘奥儀《キセキの代行者》
ハッカー
 味方を援護し敵を邪魔するサポーター的スキルが多い。「ハッキング」は成功率が低いものの、決まれば敵のペースを大いに崩すことができる。
《アタックゲイン》
《ディフェンスゲイン》
《リジェネレーター》
《119ナノマシン
《Bデータイレイザー
《マギブレイク》
《Aスキルコーラー》
《ハッキングワン》
《ハッキングゼム》
《マッドストライフ.x》
《スケイプゴート.x》
《ロストパワー.x》
《バッドインバリッド.x》
《スリープオール.x》
《カースオール.x》
《ハッキングリアクト》
《クイックハック》
サバゲーナレッジ》
奥義《禁断の秘技》
秘奥儀《天罰ジャック.x》
【アイドル】
 味方に様々な効果をもたらす「フォーメーション」や、味方を指揮し自在に操る「オーダー」などのサポートと、「ボイス」による攻撃も可能。
《DEF☆フォーム》
《ATK☆フォーム》
SPD☆フォーム》
《CURE☆フォーム》
《突撃グルーヴ》
《進めロックンロール》
《モスキートV》
《絶叫金切りV》
ベルセルクV》
ドライアイス
《癒しのバラード》
《ギフト・フォー・ユー》
《プロのド根性》
《スルーリアクト》
奥義《TOKYOアリーナ》
秘奥儀《オデュッセイア

神話英雄

◇シェヘラザード
女、不明
自らを「語り部、シェヘラザード」と称する謎の少女。模倣英雄たちの前に度々現れては、要領を得ない意味ありげな言葉を残していく。

「英雄譚には語り部が必要だろう?」

◇ミシェル・ネルソン
女、15歳、模倣英雄
アーサー王の模倣英雄。物語が好きなごく普通の少女。まだ未熟で戦いにも慣れていない。泣き虫で頼りない。
アーサーの記憶を持ちながらアーサーに非常に憧れており、記憶の中の彼のように勇敢で優れた王になるべく努力をしているようだ。

「ああ〜、やっぱり無理!たすけてーーー!」

◇神楽タカト
男、16歳、堕英霊
アグラヴェインの堕英霊。とにかく円卓周辺、というか主にランスロットが嫌いすぎる。むしろ円卓さえ絡まなければまともな少年。甘党。
基本的に温厚というかダウナーで、無駄な戦闘は避けたがるが、悪役扱いと円卓の話ですぐ怒る。

「そういうの本当嫌い」

◇フローリエ=ミランダ=ユースタシア
女、10歳、模倣英雄
フェルディアの模倣英雄。丁寧なお嬢様言葉で話す少女。貴族の令嬢らしいが、その見た目には似つかわしくないおてんば振り。
幼いながらも気品ある雰囲気であるが、少し考えるのが苦手で突っ走りやすいところがある。

「まあ、なんて素敵なのでしょう!」

【企画】英雄譚をもう一度

––語り継ぐ、そして伝説はうまれる


◇概要
 神話や伝承に登場する英雄同士で戦ったり闇堕ちしたりほのぼのしようぜみたいな感じです。なんでもありっちゃありです。
 キャラクターのモチーフについては、神話や叙情詩などに登場する英雄たちでお願いします。「これ大丈夫ですか?」みたいなのあったらお気軽に質問してください

◇ストーリー
 伝説として永き世の中を語り継がれる者たちがいる。『英雄』と謳われ、物語の中に生きる戦士たち。
 その物語たちは多くの人々の手に取られ、心に触れ、まごう事なき『伝説』となったとしても。
 いや、伝説であるからこそ、誰もが知るものだからこそ、それはただの『物語』の枠組みを超える。

 かくして、英雄譚は繰り返される。

◇キャラクター
・原型<アーキタイプ>
 無数にいる英雄達の原型と呼ぶべき存在。「聖域」と呼ばれる絶対不可侵の空間に保管された、書物たちを本体とする英雄たち。唯一無二の存在であり、概念的な存在。故に不死の体を持つ。
☆原型は、たとえば北欧の「ジークフリート」やケルトの「クー・フーリン」などの神話英雄の概念そのもの。特別な存在で、ひとつの英雄の名につき一人しか存在していない。基本的に現世に干渉せず、模倣英雄たちを見守っている。
※「原型」の英雄を作成したい方はご一報ください。

・模倣英雄<イミテーション>
 原型たちの数多の側面を映し出した英雄たち。「模倣」とあるが決して彼らは偽物などではなく、原型も彼らもすべからく本物である。
 人々の願いや妄想、著者の誇張により英雄はいくらでも姿を変えるため、同じ英雄でも正反対の性質を持つ事さえある。
☆英雄譚というものは、同一の物語でも原典と異なる記述をした物語が数多く存在する。そんな英雄たちの多様性を体現したかのような存在が模倣英雄。生まれ方は多種多様で、ある日物語に憧れを抱いた普通の人間が覚醒することもあるらしい。それどころか人間だとさえ限らない。いずれにせよ、その者が有する記憶は英雄のものであり、模倣といえど本物である。

・堕英霊<スピリット>
 模倣英雄の中でも邪悪な側面を映し出した英雄、または戦いの途中で希望を見失った英雄たち。
 その目的は単なる破壊か、あるいはもっと恐ろしく深遠なる計画の一部などという噂もある。
☆英雄と謳われし者とて、完全なる正義を貫き続けられるわけではない。力を使うのではなく力に使われてしまえば、簡単に堕ちていく。まあ要するにわかりやすい闇堕ち枠。模倣英雄と同じく、堕英霊も英雄の側面であり、まごう事なき本物である。

依代<アニマ>
 神の力を身に宿した存在。神域で眠っている神々が、世界の危機を察知して力を分け与えている。
 神の力は軽々と扱えるようなものではなく、強靭な魂と精神が必要とされる。彼らは選ばれし存在と言えるだろう。
☆人類の危機とあっては、神々も黙ってはいられない。神々は既に人々に干渉する力を無くしているため、力を与えることによって協力の意思を示した。とはいえ、意志の弱い人間に力を与えれば押し潰される危険すらあるので、依代として選ばれる物の数は決して多くない。

並列世界
 歴史の流れの中に普遍的に存在している異世界。この世界が生まれた時から共にありながら、時間の概念がない。望めばいつでも並列世界に行くことができ、時空を超える事も容易いが、時空を超える力を乱用しすぎると身体に負担がかかる。
 英雄の存在証明である原典を保管している「聖域」と、神々の意識と記憶を保管してある「神域」がある。神域に親がいる英雄もいる。

◇「英雄譚の再来」
 そもそも、英雄が現世に干渉し現れるようになった理由は「英雄譚の再来」と呼ばれる災害のせい。
 たとえば「ファヴニール」や「ヤマタノオロチ」など、神話に現れた化け物が現世に現れるようになったり、かつての争いに酷似した騒動や戦争が頻繁に起こるようになった事が主な影響としてあげられる。ほとんどの人間は、災害と英雄譚の関連性に気づく事はない。どれだけ物語と似通っていても誰一人として普通の人間は気づくことはないことから、人の判断力を鈍らせるフィルターのような作用もあるらしいことがわかった。

◇語り部
 模倣英雄たちの前に度々現れる謎の少女。
 飄々とした態度で掴みどころがなく、服装は出会う場所により違うがいずれも長い髪に分厚い本を抱えた姿で現れることがわかっている。

◇「原型」英雄一覧
ランスロット(よるさたん宅)
・クー・フーリン(小梅宅)
・ノーデンス(長江宅)
フェンリル(エル宅)
・ディルムッド・オディナ(篠宮宅)
・スサノヲ(まめおじ宅)

高山商店街

◇橘凛ノ介(たちばなりんのすけ)
17歳、男
レコード店「たちばな」の息子。よく父親を手伝っているため、本人も音楽が好き。CDプレイヤーとヘッドホンを肌身離さず持ち歩く。しかし新しい物や機械類が嫌いな祖父に、よくそれらを踏み潰されそうになることが最近の悩み。
堅物で保守派な父親や祖父を見て育ってきたため、本人もやや古風な話し方をする。

「なんじゃあ、俺がこんなもんを好むのが意外だったか?」

コネクト学園

◇四十川栞(あいかわしおり)
女、16歳
他人の精神世界に入り込む能力を持つ少女。しかしその能力が原因で、幼馴染の心を手違いで破壊してしまったトラウマを持つ。
常に無表情で冷静。感情に乏しく、積極的に他人と関わろうとはしないが、親しくなれば笑顔も見せる。
普段は見えない相棒「セツナ」がいるらしい。
「私は大丈夫だよ」

◇アロイス・ベルク
男、17歳
大人しくどこかぼんやりした雰囲気の少年。物心ついた頃から実験台として扱われていたため、重度の世間知らず。失敗作として廃棄され、彷徨っていた。
失敗作とはいえ化け物の血を通わせているため、人間離れした怪力を持つ。完全に化け物に身体を預けると、荒々しい人格に変わるとかなんとか。
謎の犬っぽいもの「もふもふ」を飼っている。もふもふ。
「…とも…だち?」

【世界観共有】対岸の地

"すべてのいきものは ここでさいごのゆめをみる"



・概要
簡潔に言うと死後の世界です。
薄く霧のかかった閑散とした地で、身体を失った死者たちが辿り着くさいごの場所だと言われます。
穏やかな心で、置いてきた者たちを待ち続けるのか。悲しい記憶を忘れて、泡沫の夢を見るのか。

・作成キャラ
☆死者
その名の通りです。
身体がなく、概念的な存在の亡霊です。死んだその時の姿のままだったり、いわゆる「全盛期」の姿であったり、少しイレギュラーですが、あったはずの未来の姿をとる者もいます。
身体がないのでどれだけ走ろうと疲労することはなく、温度を感じることもないようです。

☆迷い子
ごく稀に、肉体はまだ生きているのに死者の世界へ迷い込んでしまう者がいます。あまりここの空気に馴染んでしまうと、肉体と魂のつながりが薄れて帰ることができなくなります。
生死の狭間を彷徨ったり、自分を置いて先立った死者への想いが強すぎる場合、迷い子としてこの地に足を踏み入れてしまうことが多いようです。

☆水先案内人
死者たちの道案内をする為に存在します。人型であったり、鳥や精霊のような姿であったりと様々ですが、その力の源と深層の意識・記憶は統合されています。そのため、此処に辿り着いた死者の全てを知っています。
また、迷い子や保持者(後述)を無事に現世に帰すことも使命のひとつとしています。

☆保持者(非常に珍しい存在なので取り扱いには注意)
迷い子と違い、何らかの理由で「肉体ごと」対岸の地に踏み入ったもの。生死の狭間を行き来する迷い子と違い純粋な生者であるため、存在するだけでこの地に影響を及ぼしてしまいます。
夢を見続ける死者と違い現実を生きるはずのものであるため、強烈な生命力により死者の眠りを妨げ、また自身もこの地に長居すればどうなるかは分かりません。
この地で死すれば、何も残らないとも言われています。


・水先案内人と統合された意識の支柱

「ここは いきるもののくるせかいではありません」
「ほー」
薄い霧の中、もしかすれば眠ることなくただ座り込んで、虚ろに虚空を見つめる少女に出会うかもしれません。
彼女は死者ではなく、案内人たちの「柱」とも言うべき存在です。彼女の存在が案内人を存在させ、また案内人たちの存在が彼女を存在させるのです。
このフクロウも、数いる案内人のひとり。…案内「人」ではない、とかそういう細かい事を気にしてはいけません。



"あなたの のぞむゆめをみせましょう"

"だから おやすみなさい"